高品質なアルミ製品をあつかうニッカル商工
軽くて丈夫、加工もしやすく、さびにも強い、といいことづくめの金属素材「アルミニウム」。
私たちの身の回りでもアルミ素材は実にたくさん使われています。
こうしたアルミ製品はもちろんのこと、機械のパーツ、建材などとしてアルミを使用するためにアルミ加工を行なう専門業者があります。
東京都大田区にあるニッカル商工株式会社もそのひとつ。
1957年に創業されたニッカル商工は、アルミニウム材料の販売と加工を手がける会社として多くの顧客を抱えています。
なかでも、ニッカル商工のアルミハニカムパネルは世界に誇る高品質と評判です。
世界に誇るアルミハニカムパネル
アルミハニカムパネルと聞いても一般の人でピンとくる人は少ないと思いますが、
軽量で丈夫なアルミ板をさらに軽く、丈夫に使用することを目的として開発されたパネルのこと。
断面が蜂の巣のような構造(=ハニカム)となっているために「ハニカムパネル」の呼び名で親しまれているのです。
建設業界で多く使われるハニカムパネルですが、最近ではより高精度なハニカムパネルが太陽電池や半導体の製造装置、
医療機器といった精密機器の分野でも使われるようになりました。
ハニカム構造になっていないごく一般的なアルミ板はDIYなどでもしばしば使われることがあるため、
個人で利用したい場合などはホームセンターで手に入れることができますが、ニッカル商工ならば企業向けだけでなく個人の顧客に対してもアルミパネル、ハニカムパネルの小口処理も行なってもらうことができます。
また、設計に応じてある未ハニカムパネルの加工相談も行なっていますから、 ハニカムパネルを使った作品を作りたいという場合も安心です。 また、ニッカル商工では「アルミハニカムパネルコア」とよばれるハニカムパネルの芯材だけの取り扱いも行なわれています。
多数の開孔部を持つハニカムパネルコアは、従来のパネルとしての使用はもちろんですが、 電磁波シールドや写真撮影用の素材などとしても使われることがあるそうです。
軽くてリサイクル性に優れたアルミの魅力
これまで、日本の産業において「鉄鋼業」というのは非常に重要な産業でした。
貿易をするうえでも、質が良い日本の鉄鋼は世界中から注目を常に注目されてきました。
それは現代においても何ら変わりはありませんが、最近、そんな鉄鋼業界に、新たなライバル素材が現れたと言えるかもしれません。
それが、アルミニウム素材です。
鉄は安価で加工もしやすく丈夫…と、さまざまな長所を持った素材ですが、アルミニウムは、鉄よりもはるかに軽いという特徴があります。
そのため、省エネやエコなどが重視される昨今の社会において、さまざまな分野に軽量のアルミを使用することで得られるメリットは、鉄の使用をはるかに上回るといっても過言ではありません。
軽量化が重要な自動車をはじめ、鉄道、航空機といった乗り物の素材は、次々に鉄からアルミへの乗り換えが進んでいますし、建築の資材としても軽くて丈夫というアルミの特徴は大きな強みとなります。
アルミニウム二次合金とは
また、アルミの将来性を考えるとき、外せないのがアルミニウム二次合金です。
アルミニウム二次合金とは、アルミニウムスクラップや新品のアルミ時金を溶解するなどして生み出された合金で、自動車向けの部品やサッシなどに多く使われています。
実は現代のアルミニウム総需要量の40%ほどが再生アルミニウムで賄われているというデータもあるくらい(2013年アルミ缶リサイクル協会資料による)、アルミ市場では欠かせない存在なのです。
アルミニウムの製造は、他の金属に比べかなり電力が必要なのですが、再生アルミの場合はその電力を大幅に抑えることができるというメリットがあります。
現在出回っているアルミ製品も、不要になったらリサイクルすることによって、製造に必要なエネルギーを必要最小限に抑えながら、ふたたび利用価値のあるアルミ製品へと生まれ変わらせることができるのです。
軽さやリサイクルのしやすさなど、アルミが持つさまざまな強みは、今後の金属産業の世界においてはかなり大きな魅力となるでしょう。