アルミエンボス板

アルミエンボス板とは

アルミ板とひとことで言っても、つるつるとした滑らかなアルミ板もあれば、表面にぼこぼことした加工を施したアルミエンボス板と呼ばれるものもあります。

表面が滑らかなアルミ板に比べると、エンボス加工が施されたアルミエンボス板は、装飾性に優れ、傷や歪みも目立ちにくいといった特徴があります。

凸凹模様をつけることによって、単位面積当たりの表面積も増加するので、気体や液体中の塵埃などを吸収・吸着する効果なども期待できます。

さらに、凸凹のアルミ屈曲面は、光の乱反射も生じさせます。

ツルツルとした平板のアルミ板の場合は、表面に光が反射して眩しさが発生しますが、エンボス加工を施しておけばつや消しのような効果が生まれ、光を柔らかく反射させることができます。

 

いろいろなアルミエンボス板

金属板のエンボス加工は、平板をプレス機にかけて模様を出します。

ペラペラの平板に比べ、エンボス加工が施されることで板の強度が増します。

凸凹面の屈曲は、バネのような役割も果たし、平板のアルミ板に比べると弾力性のあるアルミ板として使用することができます。

アルミエンボス板の模様はさまざまですが、小さな丸が等間隔に並んだものや、長丸型や長方形が等間隔に並んだものなどがよく見受けられます。

ちりめんじわのような細かなエンボス加工が施されたアルミ板は「ドロ目」などとも呼ばれ、独特な風合いで装飾に多く使われます。

さまざまな模様があるアルミエンボス板は見た目がユニークなので、装飾として使われることがありますが、トラックの荷台や、工事現場の足場などに使用されることもあります。

これは、エンボス加工を施したアルミ板が、人や物の滑り止めになるためです。

反対に、エンボス加工の凸凹面の凸面だけに物体が接触する場合は、摩擦力が減るため、平板のアルミ板よりも物体をよく滑らせるという効果を生む場合もあります。

エンボス板は、凸凹面の形状の工夫によって、滑りにくくも滑りやすくも加工することができます。